紙にロマンを感じるクリエイターは【竹尾見本帖本店】へ

2019.9.9

こんにちは。今日はあんまり一般的なお話ではないので、興味のない人は多いかもしれませんw
それでもグラフィックデザイナー、カメラマン、なんか作ろうとしている人、結婚式とかする人、趣味で紙を使う人、暇な人…などには興味のある話ですよ!
ほらぐっとハードル下がったでしょw

今回もまずは結論を書けとよく見かけるので、先に書きます。

「竹尾見本帖」はいるだけでも楽しいから行ってみてよ!って話です。

まずはじめに

突然ですが、紙ってあるじゃないですか?コピー用紙とか…。
あれって実はいろいろ種類ありますよね?光沢紙とか、上質紙とか、クラフト紙、etc…。電気屋さんとか文房具屋さんにいけばいろいろ売っていますね。
でもあんなのはほんとごくごく一部で、実は無数に紙の種類ってあるんですよね。色、素材、コシ、厚さ、重さ。ほんとはとても奥深いのです。

普段気にしていないと思いますが、実は印刷物やパッケージなどの制作過程の意味のある厚さや重さになっているのです。
例えば重さなんてのは非常に重要で、郵便物を送るときに一通いくらで発送できるか…などとてもシビアな問題ですよね。
25g以内のハガキは82円ですが、それを超えると、50gまで92円。規格外になると120円〜になります。82円と120円だと、1000通の郵便物を送る場合、3.8万円も差ができるのです。10000通だと38万円ですね。これはかなり違います。
また、素材や厚さで、その高級感も違います。厚ければいいというわけではなく、その制作物がどのような場面に使用されるかなどで使い分けているのです。もちろん予算の都合が一番ですけどねw

そんな紙を作っているメーカーはたくさんあります。ただ、印刷屋さんによって常備している紙はほんの一部ですのでお目にかかる機会が少ないかもしれません。というか、紙のメーカーなんて気にしたことないですよね…。
大体はその場にあるものから選択しますが、必要があれば取り寄せてもらいます。(WEBなどの激安印刷の場合は決まったものでしか印刷できない場合が多いです、)
そんな紙のメーカー・商社でも非常に有名なのが【竹尾】です。竹尾を知らないグラフィックデザイナーはいないんじゃないかな?ってくらいデザイン業界では有名な紙の総合商社です。

竹尾とは

まずは竹尾ってなんだよって話ですが、自分もこれを機に学んでみようと思います。

竹尾 TAKEO: a leading paper distributor

本社は東京神田錦町で、国内には大阪、名古屋、福岡、仙台、札幌に営業拠点を持ち、海外にも進出しているようです。物流や物品(封筒など紙を使った製品)などのグループ会社があるようです。
創業は1899年…って、老舗すぎんじゃん!今の社長さんも竹尾稠さんってことは一族経営でここまで続いてるのかな。なにはともあれ100年以上続くってすごいことです。
現在は、資本金3.3億円。従業員200名強。売上高は250億円!上場はしてないようですね。

環境と文化に貢献し、
時代にチャレンジするクォリティーカンパニー。
創造することに生き甲斐と感動を!

という理念のようで、サイトでみても環境活動や文化活動に力をいれているのがわかります。
なんだか優良企業感でてます\(^o^)/

見本帖本店

竹尾の本社である神田錦町(駅は神保町ですね)には、「竹尾見本帖本店」という取り扱っているたくさんの紙を実際に見て触って購入・注文できるショールーム?店舗?みたいな場所があります。かなりマニアックな場所ですが、めっちゃ楽しいです。なにがいいって、全紙(カットされていない大きな紙)で購入して持ち帰りもできるところです。

見本帳本店の場所はこちら

その紙たちを眺めながら、どんな仕事に使えるかなー…とか、会社案内はこれ使いたい!とか、この紙は印刷機に入るのだろうか…などなどマニアックに思いを馳せるのがデザイナーの嗜好のひと時なんです。
2Fでは、ショップが常設されており展示会なども行っており、ゆったりと楽しめる空間となっています。

ビジネス街の真ん中におしゃれな入り口。店内も壁一面白に統一されてキレイです。店内は静寂に包まれておりますので、騒がないようにw

これ、見本帖として販売してるんですが、事務所やお家にセットでほしいよね…。
家に置いてたら、邪魔と言われること間違いなしですが。
ちなみに、ここでセットで買えちゃいます!!
竹尾ミニサンプル

WEBストア「takeopaper.com」

この竹尾ですが、上記のようにWEBでも購入できます。

takeopaper.com

竹尾の見本帖本店では、すべて在庫しているとは限りません。特に全紙はほとんどの場合倉庫からの取り寄せです。取り寄せの場合、自社製品は翌日15時以降には店舗に到着しています。めっちゃ早くないですか???(他社の製品の場合は、在庫確認が必要なのでもっと時間がかかるそうです。)自分、いつもギリギリなんで助かっています。。。
ただ、発送などを行っていないため、再度来店しないといけません。

そんな場合、有効なのがこのオンラインストアです。時間があるなら圧倒的にこれが楽です。
ただ、紙という製品上、知っている紙以外は見て触って買った方が絶対にいいでしょう。厚さやコシ、重さ、色味など、オンラインでは全然わからない点が多いです。
なので、できればこのような店舗に行って、その場で見ながらオンラインストアで注文するのが良いでしょう。オンラインストアで購入しても15時まで注文すると翌日発送なので、最短2日で到着するようですよ!(内容によって違うので細かいことはサイト内で確認してね)

見本帖本店以外にもあるよ!

本店なんて行く機会ねーーーよ!って方は他にも店舗あります。
東京は神田錦町の他、青山、銀座の伊東屋にもあります。他県ですと、大阪の淀屋橋、福岡の博多にあるようです。

【見本帖本店】 東京都千代田区神田錦町3-18-3
【竹尾見本帖 at Itoya】 東京都中央区銀座2-7-15 G.Itoya 7F
【青山見本帖】 東京都渋谷区渋谷4-2-5 プレイス青山1F
【淀屋橋見本帖】 大阪府大阪市中央区今橋4-1-1 淀屋橋odona 1F
【福岡見本帖】 福岡県福岡市博多区豊1-9-20

ちなみに、店員さんに聞いたんですが、青山店には、竹尾の全種類の紙がストックしてあり、A4であれば全部その日のうちに持ち帰られるらしいです。(ただ、全紙の扱いがないのでご注意!)使用するのがA4でいい場合は、青山店がオススメですね!

なんだか、竹尾の営業マンみたいになりましたが、ちょっと普段にはない、「紙」と触れ合うという愉しい時間が過ごせますのでお近くの人は是非足を運んでみてください。